2013年1月22日火曜日

イベントの始め方(7)イベント名と効果的なキャッチフレーズ

次にイベントのタイトルとキャッチフレーズです。
何にも知らない人にチラシを渡して、それがどのようなイベントなのかが、漠然とでも想像できるような、そのイベントに行ってみたいと思わせるようなタイトルとキャッチフレーズです。

イベントナビに投稿されているイベントから具体例をあげてみましょう。

主催者     [みんなのフットサル交流会]
イベント名     ★初心者女性向けフットサル教室「チカフットサル」★
キャッチフレーズ 女子のみで楽しくフットサルしてみませんか?
http://www.event-navi.ne.jp/d_top.php?eventID=0000018477

これはいいですね。まず、どのようなイベントであるのかが、イベント名を見るだけでシンプルにわかります。
そのうえにイベントとしての特性も感じられます。
たとえば主催者名の[みんなのフットサル交流会]。これで堅苦しくない集まりであることが想像できます。
イベント名とキャッチフレーズで「初心者女性向け」であり、しかも「女子のみ」であるというターゲットが明確に示されています。
加えて「チカフットサル」というネーミングが、このイベントの独自な個性の表明にもなっています。いかにも女子らしい、かわいいネーミングです。
すなわち、「分かりやすく」「独自な個性がある」という点で大いに評価できるサンプルです。
もちろん誰もが知っているスポーツをベースにしたイベントだけに、基本的にわかりやすい、ということはありますが、大いに参考にしてください。

イベントの始め方(6)「主催者」を考えてみよう

主催者は誰なのか。
具体的には「名前」を考えてみましょう。
あなた個人の名前なのか、団体の名前か、あるいはイベントのための特別なグループの名前か。

例えば行政関係のイベントでは「〇〇イベント実行委員会」といったイベントのために結成したグループ名をつけるケースも多く見られます。

主催者ということはイベントの責任者でもあります。主催者の連絡先もハッキリしなくてはなりません。最近は連絡先として携帯の電話番号とメールアドレスというケースも多く見られます。これはイベントによりけりですが、継続的な信頼性を得るには、やはり住所と固定電話を明示することが望ましいと思います。

さらにお金のやり取りが出てくるのであれば、そのための通帳はどうするのか、といった事態も発生します。団体として通帳を作る、当面個人の通帳を新たに作って専用に使うなど、お付き合いのある銀行に問い合わをしていくことになります。

イベント主催者の名前はイベントのイメージに大きく影響します。しかしイメージばかりでなく、こうしたことも考えて名前をつけてください。表向きの名前は名前として、具体的な連絡先、通帳などは個人という方法もあります。

こうしたことを通して、イベントを始める準備がグングンと進んでいくことになります。

2013年1月21日月曜日

イベントの始め方(5)「案内ちらし」をつくってみる

(4)のまとめ会議までいけば、どのようなイベントなのか、大体のイメージは出来上がっているはずです。いない場合は、もう一度まとめ会議をやってイメージを創り上げていきましょう。

さて、ここまできてようやく計画書の作成となります。
なんて書くと「めんどうくさい」という声も聞こえてきますが、まあまあ。

堅苦しく考えずに「案内チラシ」をつくってみましょう。それが計画書になります。
「案内チラシ」には何を書かなくてはならないか。

①主催者名および連作先
②イベントのタイトル
③キャッチフレーズ
④開催日時
⑤開催場所
⑥入場料(無料の場合は無料と書く)

どのようなイベントでも「案内チラシ」をつくるとなれば、まずこの程度は書かなくてはなりません。
実は計画書というのは、この内容を明確に整理したものです。
計画をまとめるメソッドに6W1Hというものがあります。
計画の内容を以下の項目に分類して整理するというものですが、これに「案内チラシ」の内容を重ねてみましょう。

who 誰が       ①主催者名および連作先
what 何を       ②イベントのタイトル
whom 誰に            ③キャッチフレーズ
when いつ      ④開催日時
where どこで    ⑤開催場所
why なぜ
How どのように
How much いくらで ⑥入場料(無料の場合は無料と書く)

このうち、「why なぜ」と「How どのように」が対応していませんが、これらはここまでの会議でかなりイメージができていると思います。

さあ、「案内チラシ」の試作品=計画書をつくってみましょう。
できればポスターなどを考えて、大きな模造紙に書き出してみたりすると、雰囲気もでてきます。

2013年1月14日月曜日

イベントの始めかた(4)次はまとめ会です

企画会議の第2回は「まとめ会」です。

第1回の「ブレスト会」ででたいろんな意見やアイデアを改めてまとまるのが「まとめ会」です。
はじめに言っておくと「ブレスト会」と「まとめ会」は違う日にやったほうがいいです。
「まとめ会」には道具がいります。
ポストイット、ポストイットに書くマーカー、そしてポストイットを貼る大きな紙です。
ここまで書くともうわかりますね。
そうです、ポストイットにイベントへのアイデアや意見を書いて紙に貼るのです。
こうした作業は時間の区切りをつけると雰囲気がしまります。

①まず15分で各自書き出す。無言で、集中して書き出す。
15分てなかなか長いですよ。まわりとおしゃべりなんてしないで、ともかく書く。

②書いたポストイットを紙に貼る。同じグループと思われるものはグループ化する。
グループ化は皆で相談をして進める。まあこれも15分もあればいいかな。

③ポストイットの貼られた紙をみて、ああでもない、こうでもないと言い合う。
さらに、モデルとなったイベントで撮影した写真をその上から貼ったりする。

これは延々と行ってもいいですよ。盛り上がれば1時間。さらにビールが入って2時間でも。そうです。体験した人はわかりますが、これは「ワークショップ」の手法です。これで重要なことはイベントのイメージを紙の上に外形化(見える化)し、それを関係者で共有するところにあります。つまり「同じ風景を見ている」状態になることです。

東京雪景色(イベントナビ企画イベント)

フェイスブックで「東京雪景色」というイベントを立てました。
今日の大雪の東京及び近郊の情景を撮影した写真を広く集めようというものです。
https://www.facebook.com/events/121039424733801/
イベントナビでの自主企画イベントです。
FACEBOOkに参加していない方は、こちらのブログにご投稿ください。

2013年1月4日金曜日

復興ステーション

「復興ステーション」の発想は陸前高田市の戸羽市長の講演を聞いているなかでうまれました。それは復興が忘れ去られてしまう、風化していくことへの危惧です。
戸羽市長は言います。
「野球選手だって誰も観客がいなくては力がでない。それと同じで誰からも見てもらえなくては復興への力は生まれない。たから何かを助けてほしいとは言わない。ただ見にきてほしい」
その率直な言葉を聞いて胸を打たれました。

「復興ステーション」について簡単に説明します。
目的は「復興を身近に感じる・復興の見える化」です。被災地の復興の様子を、その進捗状況を人々の身近な場所で、リアルな形で、ライブな感覚で見せることを狙いとしています。
この「復興ステーション」は屋内型のミニ仮設店舗(イベントショップ)で、駅や空港、イベントホール、ショッピングセンターなど、人の集まる、しかも安全管理が行われている場所、キオスクが展開している場所に設置します。大学のキャンパスなんかもいいと思います。
個々の内容はステーションによって変わりますが、内部の大きな要素はこんな感じです。
【ニュースコーナー】
①復興壁新聞(被災地から毎日ファイル通信~プリントアウトして掲示)
②復興応援メッセージ(企業などからの支援活動掲示・スポンサー掲示)
③復興ビデオ&パソコン(映像での紹介)
④適宜抽選会やミニライブなどのイベント開催
⑤復興応援ピクチャーポイント&募金箱
【販売コーナー】
⑥復興グッズ(被災地が開発した小物など)販売
⑦復興食品(被災地の加工食品など)販売
外観は同じデザインで統一され、一目で「それ」と分かるようにします。
建物の素材も被災地より調達し、簡単に組み立てられるシステムとします。「どんぐりハウス」と同じように建築&インテリアデザイン系学生の実習プロジェクトにしていきたいです。
マークも開発し、一貫したデザインで、復興ブランドショップとしておしゃれな展開とします。
ポイントはテレビやネットではなく、リアルな存在として示すことであり、ちょっとした待ち時間、通りすがりに、連れと一緒に見て、それを話題に言葉を交わすイメージです。この「言葉を交わす」ことが重要です。
テレビやネットではない、こうしたリアルに存在を感じるライブコミュニケーションが本当に必要なのだと思います。
運営は、被災地からの提供については、復興関係のNPOに期待します。被災地の地方新聞なども壁新聞制作に力をいただきたいと思います。店舗の運営は復興支援関連のNPOの力を得て展開したいと思います。このステーションは復興関連のNPOのネットワーク基地ともなるわけです。
費用については、収益だけでまかなうわけにはいきません。これが一番の問題ですね。まずは復興庁など、国の支援を期待します。次いで企業のスポンサー。一般からの義援金も募集します。
ぜひこのプランを具体化したいと思います。ご意見をお寄せください。

初夢ですが正夢にしたいと思います。皆様いかがでしょうか。よろしくお願いします。